浜松の鍼灸院「首から上の症状専門」
浜松市中区の鍼灸院 浜松はりきゅうASA

難聴、耳鳴り症例

難聴、耳鳴り症例(難聴を伴わない耳鳴りも含む)

 

当院の治療効果であり鍼灸一般のものではありません。また、効果には個人差があります。

症例15 1週間前からひどくなった耳鳴り

患者

40代 女性

来院

2020年5月

症状

18年前に右耳が突発性難聴になり耳鳴りが出現した。

聴力はあまり回復せず耳鳴りも残ってしまった。

 

今回1週間前からふわふわとしためまいと共に今までよりひどい右の耳鳴りが出現した。

 

耳鳴りは一日中常にあり、同時に耳が詰まる感覚もある。

施術内容と経過

初回

耳鳴りに関係する右首肩全体が緊張していたためそれを緩める鍼を腰におこなった。

また右耳周囲の硬さが気になったためそれを緩める鍼を手と腰に行った。

 

2回目

耳鳴りのボリュームが初回10から5に軽減した。

また耳が詰まる感覚やふわふわとしためまいはなくなった。

 

テレビの音が響く感覚があるため耳の周囲の緊張を軽減する鍼を背中と手に行った。

 

3回目

耳鳴りのボリュームは前回と変化は無いが、一日中あった耳鳴りを感じない時間が少しずつ出てきた。

以前のひどくなる前の状態の耳鳴りに戻る時もあった。

 

4回目

耳鳴りのボリュームが10から1に軽減して、テレビの音が響く感覚もなくなった。

調子が良いので3週間様子を見て頂き、来院していただくこととした。

 

5回目

耳鳴りのボリュームは前回と同様1程度で保っていたため、患者さんと相談し様子を見ることした。

ひどくなったらまた連絡を頂けるようにお話しをして終了とした。

同時に施術した症状

なし

考察

耳鳴りがひどくなって1週間と言う短い期間でL来院していただいたので早く改善できたと思われる。

聴力が落ちて回復していない状態だとしても、耳鳴りは改善できる可能性を感じた。

 

症例14 耳が詰まった感覚と共に現れた耳鳴り 

患者

60代 男性

来院

2020年4月

症状

3週間ほど前の起床時、耳がつまった感じとともに左耳に耳鳴りが出現。

 

大きな音を聴いたり、静かな場所にいると気になるが集中していると気にならない。

 

耳鳴りの大きさは日によって違う。

 

気になるためインターネットで探し当院に来院された。

施術内容と経過

初回

左肩全体と左肩甲骨の周りに緊張が強いためそこを緩める鍼を行った。

 

2回~3回

左肩全体と左肩甲骨まわりの緊張が緩んだので、今回は耳の周りのポイントを緩めるため膝と手に針を行った。

 

4回目

左耳の耳鳴りは初回が10だとすると2~3に軽減した。

ただ、まだ安定しているわけではなく良い時と悪い時の状態がある。

仕事で大きな音を聞くと耳鳴りを強く感じる。

 

5回~6回

耳鳴りは初回が10だとすると1程度に軽減したため、1ヵ月様子を見てもらう事とした。

そのまま良い状態であれば次回で終了することを患者さんと相談し決定した。

 

7回目

耳鳴りが0の時も日によってあり、強くても1程度であるためご本人と相談し今回で終了とした。

同時に施術した症状

なし

考察

仕事での大きな音も影響していた為、終了までに時間がかかってしまったが、絶対に耳鳴りを改善したいという患者さんの強い思いがあり間隔を空けずに通っていただいた事が良かったと思う。

症例13 4~5年前からの耳鳴り

患者

50代 女性

来院

2020年2月

症状

 

右耳に4~5年前から耳鳴りがするようになった。

原因はわからない。

 

昨年、耳鳴りがひどくなったと同時にひどいめまいが起こった。

 

ひどいめまいは改善したが、その後耳鳴りが起こると同時に、浮遊感があるめまいが出るようになった。

 

1日のうちで、耳鳴りは数分で収まる時もあれば数10分続く時もある。

 

また耳鳴りだけの時もあるが規則性は無し。

少しでも耳鳴りが少なくなり、浮遊感があるめまいを改善したいと思い来院させた。

施術内容と経過

初回

肩こりと顎関節症の自覚症状があったため肩と顎関節周囲の緊張を緩める施術を行った。

 

2回目

症状変化なし。

前回と同様の施術+耳周りの緊張を見ると行った。

 

3回目

耳鳴りのボリュームが少し減った感じがする。

前回と同様の施術を行った。

 

4回目

症状変化なし。

引き続き耳の周り顎の周りの緊張を緩める施術を行う。

 

5回目

前回の施術後、2日目から耳鳴りが少なくなりふわふわ感もなくなった。

 

6回目

浮遊感がするめまいは改善された。

 

耳鳴りは朝は100%起きるが、それ以外はあまり気にならない。

 

この状態で様子を見たいということだったので本日で柱とした。

同時に施術した賞状

浮遊感を伴うめまい

考察

今回は、4回目の施術後、症状の改善がみられたケースである。

 

耳鳴りは、4~5年前から症状が出ているものだったので改善は難しいと考えていたが完璧ではないものの改善が確認されてよかった。

 

朝の耳鳴りが残っている状態で終了になってしまったのが心残りである。

症例12 聴力の低下と関係が少ない耳鳴り

患者

70歳 女性

来院

2020年3月

症状

2ヶ月前から左耳の耳鳴りとふらつきが出る。

 

耳鼻科にて診察を受けた。

左耳の聴力が落ちているが年齢的なものであり、耳鳴りとは関係がないと言われた。

 

ふらつきは立ちくらみのようなふらつきであり、MRIを撮影したが異常はなく原因はわからないと言われた。

施術内容と経過

初回

耳の症状とふらつきに関係する首と肩の部分に、緊張が強かったためそこを緩める施術を行った。

 

2回目から5回目

施術するごとに耳鳴りのボリュームは減ってきていたが、強く残っていた朝の耳鳴りもだんだんと小さくなっていった。

5回目にはふらつきはなくなっていた。

 

6回目

ふらつきがなくなり、耳鳴りのボリュームは10から4程度になり日中はさほど気にならなくなった。

同時に施術した症状

ふらつき

考察

聴力が落ちている場合の耳鳴りは、聴力が戻らないと改善しないと考えがちであるが、あきらめる事はなく耳鳴りを改善する施術を考えてみても良いと考える。

 

症例11 突発性難聴後、出現した耳鳴り

患者

40代男性

来院

2020年1月

症状

2ヶ月半ぐらい前に右耳が突発性難聴になる。

 

その際、入院をしたステロイド治療を1週間おこなった。

高音以外は正常に戻るがその後耳鳴り出現する。

 

耳の症状としては、右耳のつまり感や音が響く感じがある。

静かな時、集中している時は耳鳴りが気になる。

飲酒をすると耳鳴りは気にならない。

施術内容と経過

初回

耳の症状に関係するクビやノドの部分に緊張が強かったのでそこを緩める術を行った。

 

2回目から10回目

3回目で、日中の耳の詰まり感や音が響く感覚は改善された。

 

耳鳴りのボリュームも減り、日中も気にならない時間帯が増えてきたが、朝に詰まり感や耳鳴りを強く感じるようになった。

 

話を詳しくうかがうと就寝中に歯ぎしりをするという事だったので、薬局でマウスピースを買っていただき、寝るときに付けてもらうこととした。

 

するとつけ始めてすぐに朝に気になっていた耳鳴りと詰まり感は気にならなくなった。

 

11回目

症状は少し残ってはいるがご本人が気にならないと言う事だったので今回で終了とした。

同時に施術した症状

なし

考察

朝に症状が強い場合は、就寝中に原因がある場合が多い。

 

耳の症状の場合は、顎関節が関係することが多い。

 

今回の場合も残った朝の症状は、歯ぎしりの影響が大きかったと思われる。

症例10 1年半前からの耳鳴り

患者

40代 女性

来院

2019年11月

症状

1年半ほど前から自然に、左耳に耳鳴りが出現した。

同時に発症した症状はない。

常に耳鳴りがしている状態で、特に夜1人で家にいる時や静かな時に気になる。

耳鳴りがひどく感じるのは、疲れた時や季節の変わり目が多い。

施術内容と経過

初回

耳の周りの硬さが耳鳴りに影響していると考え、まず喉の付近の硬さを軽減するための鍼を背中と腕に行った。

 

2回目

日によって症状が変化する。

調子が良い時は10→1~2程度の耳鳴りの音量であるが、調子が悪い時は6程度の耳鳴りを感じる。

特に運動をした後に耳鳴りが強く感じる傾向にある。

途中、腰に痛みを感じたことがあったため腰の痛みを軽減させる施術を行った。

 

15回目

耳鳴りは、自分で探ると鳴っている感じがするが、普段が気にならない。

運動をした後に耳鳴りが強く感じることがあったが今ではそれもない。

日によって多少変化があるか前回までのような激しい変化は無いため、1ヵ月様子を見て調子が良いようであれば次回終了とする旨をお伝えして了解を得た。

 

16回目

前回同様調子が良いため今回で終了とした。

ご本人との話により月に一度調整のため来院して調整する事となった。

同時に施術した内容

腰痛

考察

全体的に施術期間が長くなったが、患者さんも耳鳴りをなんとしても改善したいと言う強い気持ちを持っていただき一緒にゴールに向かって行けたので良かったと思う。

症例9 耳鳴りとめまい

患者

30代 女性

来院

2019年9月

症状

1ヵ月前から右耳の耳鳴りが出はじめて、その後めまいが出現する。

 

病院で診察を受けたが聴力は異常なくMRIを撮影したが異常はなかった。

 

耳鳴りの状態としては、日中はそれほど気にならないが夜静かな時に気になる。

 

めまいは急に下を向くとふわっとなる感じがする。

施術内容と経過

●初回

右側の首から肩にかけて耳鳴りに関係する箇所の緊張が強かったので、全体的にゆるめる施術をおこなった。

 

その後耳の症状に関係する首のポイントの緊張をゆるめる鍼施術をおこなった。

 

●2回目から10回目

2回目でめまいは出現しなくなった。

 

耳鳴りに関しては、仕事で集中している状態だと気にならないが、静かなところに行くとほぼ100%強く感じる。

 

特に夜静かの所でひとりでいると耳鳴りが気になる。

 

8回目の施術で静かな所にいても耳鳴が気にならなくなってきた。

 

●12回目

耳鳴りは、意識的に聞こうとすると聞こえるが、ほとんど気にならない。

 

体感的に0に等しい感じであるため、今回で終了とした。

同時に施術した症状

めまい

考察

施術期間中、3週間ほど空いてしまった期間があったので、施術回数が長くかかってしまったと考えられる。

 

やはり、集中して短期間に施術ができると施術の効果ももう少し違ってきたのかと思われる。

症例8 突発性難聴後残った耳鳴り

 

患者

40代 女性

 

来院

2019年7月

 

症状と来院理由

7月上旬に突発性難聴になった為、耳鼻科に受診した。

10日後に難聴は回復したが、耳鳴りが残ってしまった。

耳のつまり感もあった為、ネットで当院を検索し来院された。

耳鳴りは常に聞こえる状態だが、特に夜になると周囲が静かになる為か強く感じる。

耳鼻科で、マスカ―療法(耳鳴りと同じ音をだす補聴器の様な物)によって睡眠時は気にならず眠れる様になった。

 

施術内容と経過

〇初回時

耳周りや肩喉付近の硬さがあったので、そこを緩める鍼をおこなった。

患者と変化があった事を確認し初回の施術を終了した。

〇2回目

耳鼻科でおこなっているマスカ―療法(耳鳴りと同じ音を出す補聴器の様な物)をしなくても夜眠れる様になった。

音がする場所だと耳鳴りが気にならない時がある。

前回と同様の施術をおこなた。

〇3回目

まだ、耳の詰まり感と子供の声が響くといった症状が残っていた。

耳鳴りは10→2に変化している。

マスカ―療法の器械は耳鼻科に返した。

〇4回目

子供の泣き声が響いて聞こえると言った症状は減っている。

耳鳴りは、聞こえているか聞こえていないか解らない状態になった。

耳の詰まり感が少し残る為、顎周りの硬さを緩める鍼をおこなった。

〇5回目

耳鳴り、耳の詰まり感は気にならないと言う事だった為、今回で終了とした。

同時に施術した症状

食欲不振

主に使用したツボ

L聚労、LT5(2.5)、L養老、L築賓

 

考察

耳の症状がない時の生活に戻りたいという目標をもって通って頂いた。

ご本人の改善したいといった気持ちが非常に強かった事が早く回復した要因であったと思われる。

症例7 時間帯によって出かたが違う耳鳴り

 

患者

40代 男性

 

来院

2019年6月

 

症状と来院理由

2~3週間前から、突然耳鳴りがし始めた。

耳鼻科に行ったが、聴力検査の結果異常はなく、薬は出されたが改善しなかった為、ネットで当院を検索し来院された。

症状としては、起床時30分すると「ジー」とした耳鳴りが聞えてくる。

1日中、耳鳴りがしているわけではないが、午後から夕方にかけて仕事の疲労を感じると強くなる。

施術内容と経過

〇初回

肩から背中全体に硬さが強かったので、腰に鍼をして緩めた。

耳鳴りに関係する肩の部分に硬さが目立った為、背中に鍼をおこなった。

〇2回目

耳鳴りのボリュームが10→2に減少した。

耳鳴りが出現する回数は変わらない。

引き続き同じ所に鍼を行った。

〇3回目

「99%耳鳴りは気にならない」と言う事だったので今回をもって終了とした。

同時に施術した症状

反対側の肩こり

主に使用したツボ

R聚労、R四スイ、RT5(2.5)

考察

今回は、症状がそれほど強くなく時々出現する耳鳴りであった為、3回という短い回数で改善する事ができた。

趣味で音楽をやってらっやる方なので、耳鳴りに敏感だったかもしれない。

症例6 中耳炎から始まった耳鳴り

 

患者

30代 男性

 

来院

2019年4月

 

症状と来院理由

3週間前に中耳炎になった時から耳鳴りがはじまった。

中耳炎は耳鼻科に通い良くなったが、耳鳴りが残ってしまった。

耳鳴りがなかなか改善しない為、ネットを見て来院された。

耳鳴りは「キーン」という高音が常に聞こえているが、雨の日や夜になると特に強く感じる。

施術内容と経過

〇初回

肩と顎付近に硬さが感じられた為、そこを緩める鍼をおこなった。

〇2回目

耳鳴りの大きさが10→6に変化した。

また、日中意識しても耳鳴りが気にならない状態が出てきとともに、夜になると強く感じた耳鳴りも強く感じなくなった。

〇3回目

耳鳴りは、1日のうち半分くらいは聞こえなくなった。

腰から、肩を緩める鍼をおこなった。

〇4回目(2週間後)

ほとんど耳鳴りは聞こえないと言う事だったので、本日で終了とした。

同時に施術した症状

なし

主に使用したツボ

R聚労、R外谷、R養老、R二ノ臀

 

考察

中耳炎が改善しても耳鳴りや耳の違和感が残る方は多いように思う。

耳の疾患が起こったほうの首肩や耳周りは正常なほうと比較すると間違いなく硬くなっている。

これを緩める事が解決の糸口になる。

症例5 頭鳴りに移行した耳鳴り

 

患者

50代女性

来院

2019年4月

症状と来院理由

10年程前から1~2年おきに耳鳴りの症状がでていたが、耳鼻科を受診しておさまっていた。

今回は、2週間前から耳鳴りの症状が出たので耳鼻科にいきステロイドを服用したが耳鳴りがおさまらず頭鳴りまでしてきた為心配になりネットを見て来院された。

耳鳴りは、「ゴー」という低音が1日中ほぼ変化がなく聞こえている状態。

左が強く右は軽く鳴っている感じであった。

 

施術内容と経過

〇初回

左右肩付近の硬さが気になった為、そこを緩める鍼をおこなった。

すると、「耳鳴りが軽くなったと」とおっしゃられたので、次に顎付近の硬さを緩める鍼と後頭部付近を緩める鍼をおこなった。

施術が終わった時点で、10→5に耳鳴りは軽減していた。

〇2回目

右の耳鳴りは気にならなくなった。

左は耳が詰まっている感じがあり、耳鳴りは10→2になっていた。

〇3~4回目

右の耳鳴りはない。

左は起床時少し大きくなる感じがあるが、全体的に改善している感じである。

〇5回目

右も左もほとんど気にならない程度である

〇6回目(1か月後)

右の耳鳴りが突然出たが2~3日で聞こえなくなった。

左は1か月間耳鳴りはしなかった為、また何かあればすぐに来院してもらう事として終了とした。

同時に施術した症状

なし

主に使用したツボ

LR聚労、LR下髎、L外谷、L養老

考察

初回時、症状は強かったが1回の施術でかなり耳鳴りが小さくない患者さんも驚いていらした。

今回は、首から肩の緊張が耳の中耳、内耳まで影響を与えていた為に起こった耳鳴りであったと推測される。

症例4 中耳炎治癒後の耳の不調

 

患者

50代男性

来院

2018年2月

症状と来院理由

2月初めにインフルエンザにかかった。その後、左右の耳に違和感を感じ耳鼻科を受診すると中耳炎と診断され治療を続けてたが症状が変化しない為、検査設備の整った病院を紹介してもらい診察を受けた。すると右耳は手術が必要との事であった。

翌日、右耳は鼓膜を切る手術を行い、左耳は投薬治療をおこなった。

その後、右耳の手術も成功し左右の中耳炎は完治したが、左右の耳の不調が残った。

しばらく仕事を休んでいたが仕事に復帰する際にも支障が出る為、なんとか治したいとインターネットで検索していた所、当院のウエブサイトで同じ様な症状が紹介されていたのを見て来院された。

来院時の症状としては、

1.自分の声が響く為、自分の声のボリュームがわからない。

2.自分の声がこもる。

3.自分の呼吸音が聞える。

4.左右耳が詰まって抜けない感じがする「耳の奥がパコパコする感覚」。

5.左右耳に日常では気にならない程の軽い耳鳴りがする。

以上が患者さんご本人からあげられたものである。

 

 

施術内容と経過

〇初回

左右両耳に症状があったが、手術でメスが入った右耳がポイントだと考え右耳を中心に施術をすすめていった。

患者さんご本人の自覚症状として肩こりや首コリはなかったが、触診すると右の肩全体に緊張が見られ、首の特定部分にも気になる緊張があった為、それを緩める鍼をして患者さんと共に緊張がゆるんだ事を確認し1診目を終了した。

〇2回目(5日後)

右耳の「自分の声が響く、自分の呼吸音が聞える」といった症状はが1診目の翌日、朝起きたら消失していた。この症状は右耳を施術した事によって完全に無くなった。

同様に右耳中心で施術を行う。

〇3~6回目(1週間に2回来院)

右耳の状態も回数を重ねる毎に良くなっていった為、少しずつ左耳の施術も加えていった。

右肩全体の緊張は軽減していたものの右首の特定部分の緊張が残っていた為、その緊張を改善させる為に鍼をおこなった。

左は肩全体の緊張と首に緊張があった為、そこを緩める鍼をおこなった。

〇7回目

この時点で

              初診時  右7診目  左7診目

・自分の声がこもる        

              10 → 2~3   10

・耳が詰まって抜けない

「耳の奥がパコパコする感覚」   

              10 → ほぼ無し  

・耳鳴り             

              10 → 10    10

7回目から患者さんと相談し、左耳中心の施術に切り替えていった。

 

〇8~10回目(1週間に1回の来院)

この間、右耳の症状は耳鳴りを含めほとんど気にならない程度になっていった。

また、左耳の詰まり感がなかなか改善できない状況であった為、患者さんのお仕事の状況をさらに詳しくお聞きすると、フォークリフトを運転するなど力を入れる事が多いお仕事をなさっており、その際に歯を食いしばる事が多いのではと考え、左の顎あたりを触診すると強い緊張があった為、その緊張を緩める鍼をおこなった。

すると、少しずづ左耳の症状に変化が現れる様になり、耳鳴りのトーンが一つ下がり気にならない時間が増え、「自分の声がこもる・耳が詰まって抜けない」症状は、誰かと会話をしている際に現れる事があったが10診目には気にならなくなっていた。

 

〇11回目(2週間後)

初診時に訴えていた症状はすべて改善した為、本日で終了とした。

同時に施術した症状

なし

主に使用したツボ

LR聚労、LR四邃、R後谿、R六谿、L外谷、L玉陽

考察

初診でのお話しの中、中耳炎の治療中はしばらくお仕事を休まれていた為、早く復帰して仲間と仕事がしたいといった熱い思いが施術者にも伝わってきた。

そのような、患者さんのどうしても良くなりたいという強く諦めないお気持ちが今回の結果を出したのだと思う。

途中、仕事に復帰されたのだが、夜勤をなさるとお聞きした時は疲れがたまって症状がぶり返すのではないかと懸念したが、仕事に復帰なさってからはむしろ調子が上向きになり、症状がどんどん改善していった様であった。

今回は、患者さんと術者の気持ちがシンクロしてまさに二人三脚で治した感覚を持つことができた。

 

症例3 気が付いたら両耳から聞こえた耳鳴り

 

患者

50代男性

来院

2017年10月

症状と来院理由

約1ヶ月前、気が付いたら耳鳴りがしていた。

初診時、「キーン」といった高音と「シーン」といった音が聞える状態であり、左右耳の奥で耳鳴りを感じるがどちらかというと右が強い状態であった。

 

耳鳴りが気になりはじめてすぐに、近所の耳鼻咽喉科がある総合クリニックにて診察を受けている。

聴力検査を行ったが正常範囲で特に聴力に関しては異常はないと診断され、薬を処方された。

心配なら他病院でMRIをとる様にすすめられた。

 

処方された薬:アデホスコーワ、メチコバール、リーゼ

 

 

 

 

 

施術内容と経過

初診時、左右肩の筋肉の状態を比較するとあきらかに右の肩が盛り上がっている状態でありご本人も以前から右の首こりや肩こりは気になっていた様であった。

 

触診してみると右肩の部分で耳の症状に関係する箇所に緊張があった。

また、首の動作を確認するとどのような動きをしても右首から肩にかけて突っ張り感と痛み可動域の制限がでる。

特に首を右に回すと右首肩の痛みがでる症状が一番強かった。

この症状も耳に影響する症状と考えた。

初診時の問診で、左右の耳鳴りであったがどちらかといえば右の耳鳴りが強いとおっしゃった為、患者さんの訴えと触診の状況を考え右の耳鳴りを中心に施術をすすめる事を患者さんにご理解頂いた。

 

●1~4回目(1週間に1回施術)

一番症状が強かった首を右に回旋した際に右頚部から肩にかけての痛みと可動域を改善するための鍼を行った。

刺鍼後、首を右に回してもらうと痛みも軽減し可動域もひろがった。

また、右肩の強い筋緊張を改善させるために、背部に鍼をおこない緊張が軽減した事を患者さんとともに確認した。

 

●5~8回目(1週間に1回施術)

首の動作時痛と可動域制限はほとんど改善していたが、右肩の筋肉はまだ緊張が残っている状態であったので、引き続き緊張をとる為の鍼をおこなった。

前回の4診後、「キーン」といった高音の耳鳴りが少し低くなった。

この頃になると、1週ごとに症状が良くなったり元にもどったりを繰り返す状態であった。

右肩の強い筋緊張を改善させるために、背部に鍼をおこなっていたが、腰部に鍼をおこなうようにした。

当院での8診後、通院しているクリニックで紹介してもらった総合病院でMRIの予約をととった。

 

●9、10回目(1週間に1回施術)

同様の施術をおこなう。

1日のうち耳鳴りが気にならない時間帯も出てくる様になった。

10診目には、朝の耳鳴りは気になるが、1日の2/3は耳鳴りが気にならない状態になる。

右肩の筋緊張も良い状態になり、以前からたまにあった頭痛が出なくなった。

同様の施術をこなう。

 

●11回目(2週間後)

予約した総合病院でMRIをとるが異常なし。

耳鳴りが完全に無くなっていない事を医師に伝えると、サウンドジェネレーターを使って耳鳴を改善させる事ができると言われ検査をおこなった。

サウンドジェネレーターで自分の耳鳴りと同じ大きさの音を出す為、感じる耳鳴りの音の大きさを調べるとかなり小さい音であり、サウンドジェネレーターでは出せないレベルの音だと言われ、そのまま治療を受けずに帰宅した。

この頃には、朝と寝る前は少し気になる状態であるが日中仕事をしていると気にならない。

同様の施術をおこなう。

 

●12回目(1ヶ月後)

起床時以外、耳鳴りは気にならない状態であり、起床時も意識して耳鳴りを追いかけなければ気にならないという事であった為、患者さんとお話しをしまた症状が出る様であったら遠慮なく連絡を頂くことをお伝えし、本日で終了とした。

同時に施術した症状

頭痛

主に使用したツボ

R後谿、R聚労、R四邃、RT4(2.5)

考察

今回のケースは、耳鳴りが緩やかに改善するパターンであった為に、患者さんご自身も改善しているかどうか判断がつきにくかったと思われる。

患者さんも9診目には、耳鳴りの軽減と出現する頻度が減った事が自覚できたが、はっきりと初診時と比べ改善していると感じたのは、サウンドジェネレーターを使うにあたってご自分の耳鳴りの音の大きさを計測した際にサウンドジェネレーターでは作り出せない程の小さな音であると言われた事により他覚的にも耳鳴りが大幅に改善されていると証明されてからであった。

この事から、初診時に耳鳴りに関するアンケートをとり、それを指標に施術毎に変化を確認していく必要があった。

また、このように左右の耳鳴りがある場合は、頭鳴りの様な状態になっていると思われる。この場合、MRIやCTなどで脳を検査し、血管疾患などがない事を確認する必要があると強く感じた。

 

症例2 難聴をともなう耳鳴り

患者

60代女性

来院

2017年7月

症状と来院理由

1か月程前から、左耳の聞こえが悪くなる。それと共に耳鳴りも出現した。

仕事が忙しく、すぐに耳鼻科にて診察を受ける事ができなかったが、当院に来院する3日前に耳鼻科に行き診察を受けた。

診断名は突発性難聴であり、特に高音の聞こえが悪い状態であったが入院は勧められず、投薬のみの治療であった。

(処方された薬:アボデスコーワ、メコバラミン、プレドニン)

 

施術内容と経過

初回

問診で左の顎関節に引っ掛かりと違和感がある事が分かった為、顎関節に関係する肩甲骨・のど・こめかみを触診してみると筋肉の緊張があった。

その部分を緩めるツボに鍼をさして緩んだ事を確認し終了とした。

 

2回目(初回から1週間後)

耳鼻科にて聴力検査をし診察をうけると、若干高音の聞こえが良くなっていた。

耳鳴りは変化なし。

前回と同じ施術をおこなう

 

3回目(初回から2週間後)

今回は耳鼻科に行っていない為聴力検査は行っていない為オージオグラムで比較する事はできないが、ご本人がおしゃるには、日に日に聞こえが良くなっている感じである。

耳鳴りも初診時の大きさが10だとすると4程度の大きさにおさまってきている。

効果が出てきた所であったが、患者さんご本人がとりあえずこの状態で様子をみたいとのことだった為、不本意であったが終了とさせて頂いた。

 

 

 

・来院3日前の聴力検査

 

高音の聴力が落ちているが低音も少し落ちている。

 

 

 

        

 

 

・当院に初診で来院された4日後の聴力検査

 

若干であるが高音の聴力が回復している。

低音はバランスが整って回復がみられる。

 

 

主に使用したツボ

L養老、L合谷、L外谷

考察

難聴、耳鳴りは顎関節と関係が深い。

初回時の問診で顎関節の状態を把握する事ができたのは良かったのではないか。

しかし、症状が改善に向かいつつあったが、患者さんの都合により途中で施術を断念しなければならなかったのは非常に無念であった。

 

症例1 難聴をともなう耳鳴り

 

患者

30代女性

来院

2015年12月

症状

半月程前に、左耳に違和感があり耳鼻科で診察を受けた所中耳炎と診断された。その後、左耳の聞こえが悪くなってきたので再度受診したところ突発性難聴と診断され薬(ステロイド)を処方された。現在、難聴のほうは回復したが、耳鳴り(キーン)、耳詰まり感、自分の声が響くと言った症状が残った。

 

施術内容と経過

左の頚肩にコリ感が強いと言う訴えもあった。耳鳴りの症状がある患者さんにはほとんどこのコリが存在する事から、耳鳴りを解消する為にこのコリを無くす事が必要と考え右足と左手のツボを使った。また、耳の周りを整えるツボを左足と左手から反応の強いツボを選び出し使用した。

1回目の施術で、自分の声は響かなくなり、耳詰まり感も解消したが、左の頚肩のコリは半分程度の残り、耳鳴は変化なかった。3回目の施術で耳鳴りの頚肩のコリはなくなり耳鳴りは、周りが静かな時に若干あるが気にならない程度になった。

考察

耳鳴の症状が出て半月あたりで来院された為、回復も早かったと考えられる。

この患者さんは体が疲労した際や、仕事のストレスで肩コリが強い時に継続していらして頂いているが、耳鳴に関してはご本人もさほど気にしておられない様子であり、ストレスで肩こりが強く感じられた時などは、耳鳴も少し出る様である。

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