頭痛症例
頭痛症例
当院の治療効果であり鍼灸一般のものではありません。また、効果には個人差があります。
症例5
患者
40代女性
来院
2017年5月
症状
来院前日、東京にてコンサートを観た後に、新幹線に乗って帰宅する間に頭痛が起こった。翌日になっても頭痛が治らない為、ひどくなる前に何とかしたい思い来院された。
頭痛は後頭部全体に鈍い痛みがあるが、どちらかと言えば右の方が痛みが強い。
右首の張り感も強い。
治療経過と内容
頚部の動きを確認する為に動かして頂くと、どの方向に動かしても痛みが出る。痛む部分を指で示してもらうと後頭部の頭痛と密接に関係する部分であった。触診すると左に比べ右の方が緊張が認められた。
問診で伺った話では東京でのコンサートが2時間、新幹線が2時間と合計4時間座っていたこともあり腰部からの影響があると考え、後頭部の頭痛と密接に関係する部分に対応する腰のツボに鍼をした後首を動かしてもらった所、痛みは無くなっており頭痛も消失していた。
同時に治療した症状
なし
使用したツボ
中リョウR
考察
頭痛でも1つの原因だけではなく、いくつもの原因が絡み合って症状を出している場合が多々あり、その場合は施術にも時間と期間がかかる。
今回は、来院が早かったのと、お話しをお聞きして原因を特定しやすかった為、少数の鍼で結果を出す事ができた症例であった。
症例4
患者
40代女性
来院
2017年4月
症状
2,3日前に大気が不安定で急に曇って雨降がりだした時くらいから頭が痛む。
特にこめかみに痛みがあるり左より右こめかみの方が痛みが強い。
昨日、昼頃痛み止めの薬を服用するもまだ痛みが残った。
右の鼻の奥のつまり感があるがいつからかは不明である。
治療と経過
患者さんの頚肩の状態を確認する為に、頚を動かしてもらうと左に回旋した際に右首の横あたりが突っ張り嫌な感じがする。
頚を回旋して突っ張る筋肉を緩める為に手にあるツボに鍼をした。
それから、こめかみの頭痛を確認すると少し良い感じがする程度だった。左も右を痛みがあったが右が強かった為、右こめかみの痛みに関係する手のツボに鍼をし再び確認すると左右のこめかみの痛みはなくなっていた。
次に右の鼻の奥のつまり感をとる為に、右頚を触診すると頭の骨の付け根の部分に緊張があった。その緊張を緩和させる為背中を触診すると右肩甲骨のきわに緊張があったので、そこの鍼をすると鼻の奥のつまり感がとれ充分な効果がみれたので施術を終了した。
使用したツボ
R内谷、R六谿、RT3(2)、RT2(3)
考察
この患者さんは、過去にむち打ちの既往歴があり、天候が崩れると頚が張りが強くなる事が多いらしい。
今回も天気病み的な頭痛であった。頭痛と鼻の奥のつまり感と言う症状は、一見別々な原因に思えるのだが、原因として頭に上がった熱が下に降りるルートが頚の緊張により妨げられてしまった為に、熱が頭に停滞してしまいこめかみの頭痛、鼻の奥に停滞して鼻の奥のつまり感と言った症状を出したと考えららえる。これには、鍼によって頚の筋肉の緊張を軽減する事によって解決する事ができる。
症例3
患者
30代女性
来院
2016年8月
症状
昨日の夕方から頭が重くなり、だんだんと痛みに変わった。以前にもこのような頭痛が起こった事がありその際は、嘔吐し寝込んでしまった。今回このままでは嘔吐するぐらいひどい症状になってしまう可能性があるとご自身が判断され来院された。頭痛は前頭部と側頭部に出ていて特に側頭部に症状が強い。
治療と経過
まず患者さんご本人が、肩と背中が硬くなっている事が原因ではないかとおっしゃった為触診してみると肩から背中の筋肉がカチカチに緊張しており、この緊張が頭痛の原因であろうと判断し肩背中の筋肉を緩める為、仰向けで足のツボに鍼を刺すと側頭部の頭痛は無くなったが前頭部の頭痛が少し残るのと目の奥に痛みが出現した。
今度は、うつ伏せになって頂き別の足のツボに鍼を刺し少し置いておくと前頭部の頭痛は取れた。しかし目の奥の痛みは重みに変わったが症状が残った。この目の奥の重みはしばらくすると軽減すると判断し、患者さんのも説明をして施術を終えた。
使用したツボ
曲泉、陽輔、委中、飛陽
考察
肩背中の過緊張が頭痛を引き起こす原因になっている事が以外と多いと感じた。また、最後までの残った目の奥の症状は施術を続けてしまうと、かえって症状が戻ってしまう事になりかねないので、原因となっている肩背中の筋肉が柔らかくなっている事を患者さんと一緒し施術を深追いせずに終わらせた。後日患者さんに症状を確認したところ、2~3日後には症状がある事を忘れていたらしい。
症例2
患者
20代女性
来院
2016年8月
症状
常に頚肩は重たい感じがするが、4~5日前に旅行中電車でうたた寝をした後から頚肩がより重くなる。昨日は、頭痛が出たが本日は頭痛なし。以前から時々頭痛が出て目が見えにくくなる時や吐気がする事もあるが、今回はそれ程ひどくなかった。
治療と経過
頭重は、頚肩の筋肉の緊張が強い為に起こっていると考えられる。常に頭重があり、時々頭痛がおこる事から「筋緊張性と片頭痛」の合併型と考えた。その改善も視野に入れ、頚肩の緊張を緩める為に足と手に鍼をおこなった。半分程楽になった時点でうつ伏せになって頂き、背中に鍼をして頚肩の筋肉の緩みを患者さんと共に確認した。この時点で頚肩の重たい感覚は無くなっていたので終了とした。
使用したツボ
曲泉、太谿、外関、三焦兪
考察
頚肩の筋緊張が頭重や頭痛を出す事は非常に多いが頭痛持ちの方は、「筋緊張型と片頭痛」や「筋緊張型と労作性」など重なって症状が出ている事が多い様に思える。これを治すには、日常生活のなかで気を付けて頂きたい事柄もあるが、継続的な鍼施術によって頭重・頭痛の起きにくい体をつくる事が重要だと思った。
症例1
患者
40代女性
来院
2016年8月
症状
2~3日前から、頭が重い状態であったが、昨夜は、肩コリがひどく肩に痛みがあったが今朝起きたら後頭部から側頭部にかけて「ガンガン」と脈を打つ様な痛みがあった。座っていても痛みがあり、頚を前後に傾けると痛みが増す。肩の張りと痛みも同時に感じている。
治療と経過
頚肩の筋肉の緊張(コリ)がひどくなり頭痛を起こしていると判断し、頚肩の緊張(コリ)を取る施術をした。
まず、頚の筋肉の緊張を取る為に、左右の足くるぶしのツボに鍼を張り付けてしばらく置いた。10分程して頚の筋肉が緩んでいる事を確認し鍼をはずした。次に左右の肩の緊張(コリ)を取る為に背中と腰のツボに鍼を張り、患者さんと一緒に筋肉が緩んだ事と押された時の痛みが無くなった事を確認し鍼をはずした。この時点で、頭痛は、10→1になっていた。患者さんにベッドの上に腰掛けて頂き再度確認あいた所、肩の張り(コリ)は10→1程度、肩の痛みは10→0になっていた。頭痛は10→0.5であった。肩の張り(コリ)が若干残っていたが様子をみる事とした。